南八甲田・遭難者捜索活動に参加して
一昨日から南八甲田で行方不明者が発見できず、昨日県山岳連盟から捜索依頼の連絡あり。本日蔦温泉7時集合で5班に分かれて捜索開始する。 出発前に防災ヘリ「しらかみ」はすでに飛来してきていました。
私は第1班ということで猿倉温泉から旧道経由間道へ入り、矢櫃沢を渡り、赤倉岳から乗鞍岳経由一の沢を下降するルートです。
山岳会メンバーは2名・消防2名・警察1名の構成です。出発時はATVのカメラが廻っていました。
矢櫃沢を越えたあたりの湿原です。消防・警察の方は服装が暑そうです。
赤倉と乗鞍の中間にある湿原です。あと乗鞍岳の山頂まで、標高差200mです。しかしこの前後のヤブは酷いです。平泳ぎの要領で両手でヤブを掻き分けます。この遭難も登山道を整備していれば、起らなかったかもしれません。やはり以前私も問題提起しておりましたが、登山道の整備をしないことからまたこれからも遭難事故がますます増えると感ずるところです。ここを出発間もなく遭難者が見つかったという無線連絡が入る。まず安心です、我々は乗鞍頂上に登っている途中なのでこのまま頂上に上ることにする。何回もルートが不明になり、都度ルート確認で右・左です。これだと一般の方は遭難しても無理がない状況です。
ようやくたどり着いた乗鞍岳です。一の沢から上った2班は1時間程前に着いてのんびりしておりました。
結局遭難者は乗鞍岳から一の沢を下るつもりが、間違って赤倉方面に進み反対側の黄瀬川方向に下りてしまい、橇ケ瀬沢を下り本日林道で軽トラに出会い猿倉温泉まで送ってもらったそうです。
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コメント
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御苦労様でした
無事発見の情報を知って よかったと
思ってました
まさか阿保さんがそのお手伝いをしてる
なんて知りませんでした
それにしても昔から問題になってる南八甲田の
登山道整備の件、青森のN田さんの例にもある様に
一人ひとりの考えの違いって難しいものですね。
投稿: 北海道支部長??? 小野寺 | 2007年8月16日 (木) 08時53分
本当にご苦労様でした。
東北・北海道も猛暑とのことでしたので藪こぎは大変なご苦労だったことと思われます。
登山地図に登山道の点線があるところは、私を含め地元以外は簡単に行動してしまいます。名山紹介の本でも南八甲田のすばらしい景色が載っており、気持ちは動きます。この事実を青森県はどうしようというのでしょう!プンプン!
関東は暑いです。眠れない!
投稿: gatako | 2007年8月16日 (木) 13時23分
>支部長殿 盆中は行動していないのですか?北海道も暑いようです。くれぐれも熱中症気を付けてください。
>gatakoさん こちらも暑くて夜寝れないです。エヤコンがないもので・・
今回の捜索に刈払いに反対している自然保護団体の方も来ておりました。この状況をどう思っているのか、聞いてみたかったです。
投稿: ABO | 2007年8月16日 (木) 16時24分
14日ちょうど仙人橋から赤倉岳登ってました。
ヘリが呼びかけており、大阪の人のようでした。
自力下山できたのですね。良かったです。
私も友人と2人、山頂からP1001のルートを
下山しようとしましたが、
ルートを見失い、40分間、彷徨してしまいました。地図には99年整備と書いてあったのですが、その後の整備がなされてないようでした。
結局登ってきた道に戻りヤレヤレでした。
投稿: RIN | 2007年8月18日 (土) 22時22分
>RINさん はじめまして。ご苦労されたようですね。
南八甲田にはまともなコースは無いのでは・・・・・・
南八甲田の登山道については4月14日付のこのブログに私のコメントを載せておりますので、覗いていただければ幸いです。
投稿: ABO | 2007年8月19日 (日) 05時14分
4月14日のブログ読ませていただきました。
色々と考えさせられました。
どこの山でも危険箇所はあるし、トラブルがあったら自己責任だと思うんですけどねぇ。
ワタシがコドモの頃は自分で怪我しても親から
「アホやなぁ」
で片付けられてましたが、最近は何でも責任問題ですよね。もっとオトナの対応ができないのかなぁ。セチガライ世の中ですね。
投稿: RIN | 2007年8月19日 (日) 11時41分