「南八甲田登山道整備要望」を読んで
昨日の新聞に青森県山岳連盟・日本山岳会青森支部・青森県勤労者山岳連盟の三団体が関係当局に南八甲田の登山道整備を要請した記事が掲載されていました。ブログで主義・主張めいたことを書くのは好ましくないと思いますが私の気持ちを述べさせていただきます。
南八甲田の登山道整備は何年か前に、青森のある方があまりにもヤブ化した登山道を善意のつもりで刈払いを行なったことが自然保護団体から指摘を受け、各メディアがそれを取り上げ社会問題に発展した経緯があります。それ以来南八甲田の登山道についての雰囲気が「自然保護」=「錦の御旗」的に推移しており、だれもが積極的な関わりを避けて今日まで至っていると思います。南八甲田は国の管理計画では「極めて原始性の高い状態を保つ」と定められているようですが、登山者が安全に通れるように一部の既存登山道を整備することと、この「原始性を保つ」とは別な問題かと私は思います。県は国立公園は国の管理だからと言って尻込みしています。観光立県青森県を立ち上げながらも青森県の観光目玉でもある「八甲田」が全国で一番酷い登山道というレッテルを貼られています。北八甲田に於いても谷地温泉から高田大岳への登山道も酷い状態です。矢櫃橋が老朽化で崩壊した後、県は新しい橋を建設しました。なぜ建設したのでしょう。危険だから???そうしたら現状の登山道は危険な箇所だらけで、実際遭難事故も起きています。地図に登山道が記載され、またガイドブックにも紹介され全国から入山者があるエリアです。危険な箇所を放置しもし事故が起きればだれの責任なのでしょう。一般的には管理者側の管理責任が問われると思いますが。(道路、河川・沼、公園遊具、学校施設等ではよく告訴されている)
現状のまま手を付けないのであれば、登山口に危険・注意を喚起する立看板を設置し自己責任の範囲で入山してもらうなどの啓蒙活動が必要かと考えます。今回あえて問題提起した三団体の立志に敬意を表したいと思います。(反論等があるかと思いますが、このブログを議論の場にしたくありませんので書き込みはご遠慮願います。)